世界はことばでできている

〜成人期発達障害&聴覚障害者の日常〜

聴覚障害+成人期発達障害(ADHD)が日々考えていることや、聴覚障害者・発達障害者として生きていくライフハックを書いてます。あと、ニュースやら軍事やらについても飛びつきます。とにかく雑多なブログです。

ADHD

ADHDは「やるべきこと」「やりたいこと」がわかりにくい!?というお話

お久しぶりです。

ここのところは多忙というのもあったのですがそれ以上に何をしなければならないのか、というところで焦っておりました。
 
なにをしても「いまやっていることは本当にいまやるべきことなのか」という歩いていても靴と地面と足裏の合間に中空があるようなふわふわ感があり、何に対しても集中力を保つのが難しい時期が続いています。
 
その正体を探そうと本を読んだり相談したりと努力はしてみたのですが、あがけばあがくほど底のない深みに身を没してしまうようなそんな恐ろしさがありました。
 
そんな中、ある本で「あなたの中の答えはあなたしかわからない」という言葉を偶然に目にしたとき、「外側にこのふわふわ感の解答を求めるのではなく自分の内面に問いなおす時ではないか」と思い当たって、数日間現在抱えている勉強やライター仕事などの作業を全部止めて、できた時間を自分の頭のなかのもやもやを言語化する時間にあてました。
 
A4のルーズリーフ10枚が真っ黒になるほど「違和感」の正体を考え続けた結果、「やりたいこと」と「やるべきこと」がごちゃまぜになっていることが明らかになりました。

しかも「やりたいこと」が先に水面に浮かび「やるべきこと」は池の底の石のように沈んでいる
状態で、やりたいことばっかりに意識が向き、やるべきことを意識の下に隠れています。

そりゃ、「やりたいこと」をいくらやっても「やるべきこと」を済ませなくて、気持ち悪さは残っているのだなと。もちろん、時間は有限ですから「やりたいこと」ばかりやっていたら「やるべきこと」は全然進まないのは当然のことですね。
 
これも調べてみるとADHDには「優先順位がうまくつけられない」「時間の感覚をつかみにくい」という特性があり、この2つがからみ合っている影響もあるのではないかとふと思い当たりました。

なので、最近はADHDの対処法として、TODOを1項目ごと1枚の情報カードを作っています。カードには「タスク名」「期限」「重要度」「やりたいこと/やるべきこと」を記載し、胸ポケットに入れておき、時々見返してタスクを忘れないようにしています。

これが結構ボクには向いてるようで、だいぶ「なにをしたらいいか」という混乱は少なくなりました。

もっとも、腰の重さは相変わらずなわけですけど…。こちらについてはまた別な対策を考えたいと思います。

ADHDと診断されて2年経ちますが、自分がADHDだという自覚を持ったのはつい最近。「あ、この困ったこともADHDから来ているのかな」とナチュラルに受け止められるようになったのもそれ以降です。

最近は毎日のように「あ、この変なところはこの特性なのかも」と認識して改める努力ができるようになってきました。「発達障害者の成長は一定ではない」ということをボク自身の身を持って経験している日々です。
 
これはnoteで更に深く書くと思うのですが。

というわけで、今回はこれくらいで。

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追記2

ご飯はちゃんと作っています。これは今日作った冷やしほうとう。
かぼちゃの甘味がみょうがとしそと意外に合っていておいしかったです。

IMG_20160803_201402


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ボクのダメ方程式がなんとなく見えてきた

今起きたことをそのまま書く。

あおが「あんたがいま着ているTシャツ、俺のじゃね?」という。
異様に裾がめくれいているらしい。
ボクは「そんなわけないじゃないですかー、やだー」とTシャツを脱いでサイズを確認したらMであった。
ふたりとも一瞬固まったあと「「ありえねー!?」」と叫んだ次第である。

あお「うちがTシャツないないと探してたらお前かよ!」
ボク「なんでお前のTシャツがボクが着られるんだよ!おかしいだろ!」
あお「そんな逆ギレ知らねぇよ!うちのボケかと思ったらお前の大ボケかよ!Tシャツ探してた時間返せよ!」
ボク「しらねぇよ!」
あお「っーか違和感なかったのかよ!」
ボク「違和感はあったよ!でもそのまんまにしてたよ!」
あお「違和感!違和感仕事して!あんたの仕事なみに仕事してないよ!」
ボク「本業では一部は優秀だよ!大体無能だけど!」
あお「全体的に有能になれ馬鹿!」

とかこんな大騒ぎしてたわけですけど。

ところで、ボクはADHDのどうかわからないのだが、違和感が本当に仕事をしないことがある。
今までやらかした違和感が仕事しなかった例を列挙するときりがないが、いくつか上げる。
・蓋を開けたままタンブラーを鞄に放り込んだ。(蓋が開いているのは認識していた)
・濡らしていはいけない書類を雨の中そのまま運んだ。(濡らしてはいけないことは十分承知の上だった)
・身体障害者手帳を胸ポケットに入れたまま洗濯機に突っ込んだ。(これは手帳の存在を忘れていた)
・誤字脱字に気がついてもそのまま送信ボタンを押してしまう。(これは日常)
・USBが刺さらないと3分位格闘していたら実はHDMI端子だった。(これも日常)

うん、ダメ人間すぎる。
本当に「書くこと以外は無能」である。
(ここまで書いたら、あおが「手書きも汚いからタイピング以外無能と書け」といわれる)
あ、「あおに食事を作る」ということに関してはまだましか。

で、どうも、「わかってるけどやってしまう」というのがボクの特徴としてあるようだ。
何故かというと、Aという動作をしようとしている最中にBという情報が入ってきても、Aという動作を続けようとする慣性力がすごく強いようだ。
ふつうは「違和感」としてストップがかかるものがかからない。

さっきのシャツの件で言えば、「シャツを着よう」という行動を起こして、頭のなかはシャツを着ることでいっぱいである。
で、あおのシャツを(たまたま)取ってしまったのだが、頭はシャツを着るというという目的を覚えていることで精一杯でそのシャツがどんなのか注意を払う余裕が無い。
そして、おもむろに着る。
その時点で、「キツい」という自覚はあるのだが、「おかしい」とはどうも思わないのである。
せいぜい「洗濯して縮んだかなー、こんなシャツ持ってたっけかなー、まぁ、いいや」というくらいである。

整理しよう。
ボクの不注意によるミスというのは

「違和感が仕事しない」+「動作をキャンセルできない」+「まぁいいかで適当に済ませる」+「思い込みが激しい(しかも勝手に思いつく)」

という壮絶にどうしようもないものの上にどうしようもないことが重なっているような気がするのだ。

いや、そこまで分析できるなら直せよ、といわれそうだが、分析できてもそれがどうにも止まらないのがADHDがADHDである所存である。

なにかいい方法はないかな、とは思うのだが。

特に深刻なのは「動作をキャンセルできない」か。
一旦始めたら、その「始めたこと」に意識が集中して他の情報が目に入らない。
いや、入っているのだが、頭で処理できないというか。風景としかうつらないというか。

という話をあおにしたら「よくあんた今まで生きてこれたよね」とまで言われた。
同意しなくはないが、こいつだけには言われたくないとは心底思うのではあるのだが。

で、あおは
「つまり、あんたはバックアップをとらずに動いてるシステムなようなもんね」
 という。
「どういうことか?」
と聞くと
「さきのプログラムを動かしてて、突発的に別なプログラムが動くとそっちが動いて先のプログラムが消えちゃう」
というのである。
「あとさ、あんたの頭のなかに「別名保存」がないんだよ」
ともいうのだが、なるほど、納得である。
いや、納得してもしかたがないのだが。

あお「あんたは本当にワープロだね」
ボク「なんで」
あお「書くことしか能がないってよくいうやん、あと保存ができないし、よく消えるし」
ボク「せめてWindows95になりたいです」
あお「MS-DOSからやね」
ボク「そこからかよ!」

さて、どうしたらOSを改良できるのか。
っーか、できるんでしょうかね、ってところで今日はこのくらいで。

なお、この原稿はあおから誤字脱字をチェックしてもらってますが、すさまじいことになっていたことを報告いたします。
くらげについて

聴覚障害(2級)とADHD(診断あり)と躁うつ病患者の三重苦ですがなんとか自立して生きてます。 このブログは障害者としていく意味やらライフハックやら時事ニュースを取り扱っていきます。
同じく発達障害の「あお」と同棲中。結婚はまだかと急かされています。
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