今起きたことをそのまま書く。

あおが「あんたがいま着ているTシャツ、俺のじゃね?」という。
異様に裾がめくれいているらしい。
ボクは「そんなわけないじゃないですかー、やだー」とTシャツを脱いでサイズを確認したらMであった。
ふたりとも一瞬固まったあと「「ありえねー!?」」と叫んだ次第である。

あお「うちがTシャツないないと探してたらお前かよ!」
ボク「なんでお前のTシャツがボクが着られるんだよ!おかしいだろ!」
あお「そんな逆ギレ知らねぇよ!うちのボケかと思ったらお前の大ボケかよ!Tシャツ探してた時間返せよ!」
ボク「しらねぇよ!」
あお「っーか違和感なかったのかよ!」
ボク「違和感はあったよ!でもそのまんまにしてたよ!」
あお「違和感!違和感仕事して!あんたの仕事なみに仕事してないよ!」
ボク「本業では一部は優秀だよ!大体無能だけど!」
あお「全体的に有能になれ馬鹿!」

とかこんな大騒ぎしてたわけですけど。

ところで、ボクはADHDのどうかわからないのだが、違和感が本当に仕事をしないことがある。
今までやらかした違和感が仕事しなかった例を列挙するときりがないが、いくつか上げる。
・蓋を開けたままタンブラーを鞄に放り込んだ。(蓋が開いているのは認識していた)
・濡らしていはいけない書類を雨の中そのまま運んだ。(濡らしてはいけないことは十分承知の上だった)
・身体障害者手帳を胸ポケットに入れたまま洗濯機に突っ込んだ。(これは手帳の存在を忘れていた)
・誤字脱字に気がついてもそのまま送信ボタンを押してしまう。(これは日常)
・USBが刺さらないと3分位格闘していたら実はHDMI端子だった。(これも日常)

うん、ダメ人間すぎる。
本当に「書くこと以外は無能」である。
(ここまで書いたら、あおが「手書きも汚いからタイピング以外無能と書け」といわれる)
あ、「あおに食事を作る」ということに関してはまだましか。

で、どうも、「わかってるけどやってしまう」というのがボクの特徴としてあるようだ。
何故かというと、Aという動作をしようとしている最中にBという情報が入ってきても、Aという動作を続けようとする慣性力がすごく強いようだ。
ふつうは「違和感」としてストップがかかるものがかからない。

さっきのシャツの件で言えば、「シャツを着よう」という行動を起こして、頭のなかはシャツを着ることでいっぱいである。
で、あおのシャツを(たまたま)取ってしまったのだが、頭はシャツを着るというという目的を覚えていることで精一杯でそのシャツがどんなのか注意を払う余裕が無い。
そして、おもむろに着る。
その時点で、「キツい」という自覚はあるのだが、「おかしい」とはどうも思わないのである。
せいぜい「洗濯して縮んだかなー、こんなシャツ持ってたっけかなー、まぁ、いいや」というくらいである。

整理しよう。
ボクの不注意によるミスというのは

「違和感が仕事しない」+「動作をキャンセルできない」+「まぁいいかで適当に済ませる」+「思い込みが激しい(しかも勝手に思いつく)」

という壮絶にどうしようもないものの上にどうしようもないことが重なっているような気がするのだ。

いや、そこまで分析できるなら直せよ、といわれそうだが、分析できてもそれがどうにも止まらないのがADHDがADHDである所存である。

なにかいい方法はないかな、とは思うのだが。

特に深刻なのは「動作をキャンセルできない」か。
一旦始めたら、その「始めたこと」に意識が集中して他の情報が目に入らない。
いや、入っているのだが、頭で処理できないというか。風景としかうつらないというか。

という話をあおにしたら「よくあんた今まで生きてこれたよね」とまで言われた。
同意しなくはないが、こいつだけには言われたくないとは心底思うのではあるのだが。

で、あおは
「つまり、あんたはバックアップをとらずに動いてるシステムなようなもんね」
 という。
「どういうことか?」
と聞くと
「さきのプログラムを動かしてて、突発的に別なプログラムが動くとそっちが動いて先のプログラムが消えちゃう」
というのである。
「あとさ、あんたの頭のなかに「別名保存」がないんだよ」
ともいうのだが、なるほど、納得である。
いや、納得してもしかたがないのだが。

あお「あんたは本当にワープロだね」
ボク「なんで」
あお「書くことしか能がないってよくいうやん、あと保存ができないし、よく消えるし」
ボク「せめてWindows95になりたいです」
あお「MS-DOSからやね」
ボク「そこからかよ!」

さて、どうしたらOSを改良できるのか。
っーか、できるんでしょうかね、ってところで今日はこのくらいで。

なお、この原稿はあおから誤字脱字をチェックしてもらってますが、すさまじいことになっていたことを報告いたします。