世界はことばでできている

〜成人期発達障害&聴覚障害者の日常〜

聴覚障害+成人期発達障害(ADHD)が日々考えていることや、聴覚障害者・発達障害者として生きていくライフハックを書いてます。あと、ニュースやら軍事やらについても飛びつきます。とにかく雑多なブログです。

ライフハック

空回りな日々

スイッチが入らない

ちょっと前に「やる気スイッチ」を探すといCMがあった。
どんなのだと確認のために見てみたら、けっこうキチガイじみててアレだったが、それはさておき。



今のボクはスイッチが入ってない。

正確に言えば、主スイッチが入ってないのだ。

副スイッチは100個くらいオンにされてる感じなのだが。

つまりは、細かいことは色々やりたいのだが、大きな軸が全く動いてない。

あれもこれもしなきゃ、と気は逸るのだが、どいつもこいつも中途半端に「始まらない」

中途半端に「終わる」なら理解できるが、始まらないとはどういうことなのだ。

開きかけのペン、ページが中途半端にめくれたままの本、コーヒーカップに粉は入っているのにお湯は入っていない、パソコンは無数のウィンドウが開いては全て最後まで読まないまま放置されてる。

つまるはどうしようもなく「中途半端」な状態なのである。


しかし、この「中途半端さ」は「やる気の無さ」からくるものではないのだ。

むしろ、やる気がありすぎるときに起きる状態なのである。

前回のブログではチェックリストを徹底的に気がすまない状態と書いたが、チェックリストに書いた「やりたいことリスト」が非常に膨大になったのだ。


しかし、当たり前だが人には1日24時間しか与えられていない。

そして、その24時間から「本業」「執筆活動」「家事」などを抜くと1日自由に使える時間は睡眠時間を削っても1時間30分がよいところだ。(通勤中は読書時間・ニュース収集に当てている)

1日にできることなんて大したことはないのだが、どうにも「やりたいこと」と「やらなければならないこと」の区別がよくついていないボクは「やりたい=やらなければ=毎日やらなければ」となるのである。


となると、人間、効率化を求めたくなるものだ。


その結果、このようなPC環境ができるのだが、実際に効率化したかって?


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Chromebookを寝室のこたつテーブルで書いたほうが何も迷わずできるので困りませんが何か、というところである。

だめじゃん。

でまぁ、あおに比べたらマシだが、ボクも物事の順列というのをよくわかってないようだ。

なので「どれから手を付けていいかさっぱりわからない」というエラーが発生する。

最近は優先順位をつけやすいようにアウトラインプロセッサでスケジューリングをしているが、ヘタしたらスケジュール管理にハマって実際に何かやる時間がなくなる、という問題が発生するのだ。


だめじゃん。


下手にテンションが高いと本当に何も逆にできなくなる。これを空回り、というのである。


では、どうしたらいいのか、というところは次回。多分。


なお、このブログのネタ、書きかけが常に10個くらいあるんだよなぁ・・・


だめじゃん。


ブログのネタ、誰か買いませんか?

ボクのダメ方程式がなんとなく見えてきた

今起きたことをそのまま書く。

あおが「あんたがいま着ているTシャツ、俺のじゃね?」という。
異様に裾がめくれいているらしい。
ボクは「そんなわけないじゃないですかー、やだー」とTシャツを脱いでサイズを確認したらMであった。
ふたりとも一瞬固まったあと「「ありえねー!?」」と叫んだ次第である。

あお「うちがTシャツないないと探してたらお前かよ!」
ボク「なんでお前のTシャツがボクが着られるんだよ!おかしいだろ!」
あお「そんな逆ギレ知らねぇよ!うちのボケかと思ったらお前の大ボケかよ!Tシャツ探してた時間返せよ!」
ボク「しらねぇよ!」
あお「っーか違和感なかったのかよ!」
ボク「違和感はあったよ!でもそのまんまにしてたよ!」
あお「違和感!違和感仕事して!あんたの仕事なみに仕事してないよ!」
ボク「本業では一部は優秀だよ!大体無能だけど!」
あお「全体的に有能になれ馬鹿!」

とかこんな大騒ぎしてたわけですけど。

ところで、ボクはADHDのどうかわからないのだが、違和感が本当に仕事をしないことがある。
今までやらかした違和感が仕事しなかった例を列挙するときりがないが、いくつか上げる。
・蓋を開けたままタンブラーを鞄に放り込んだ。(蓋が開いているのは認識していた)
・濡らしていはいけない書類を雨の中そのまま運んだ。(濡らしてはいけないことは十分承知の上だった)
・身体障害者手帳を胸ポケットに入れたまま洗濯機に突っ込んだ。(これは手帳の存在を忘れていた)
・誤字脱字に気がついてもそのまま送信ボタンを押してしまう。(これは日常)
・USBが刺さらないと3分位格闘していたら実はHDMI端子だった。(これも日常)

うん、ダメ人間すぎる。
本当に「書くこと以外は無能」である。
(ここまで書いたら、あおが「手書きも汚いからタイピング以外無能と書け」といわれる)
あ、「あおに食事を作る」ということに関してはまだましか。

で、どうも、「わかってるけどやってしまう」というのがボクの特徴としてあるようだ。
何故かというと、Aという動作をしようとしている最中にBという情報が入ってきても、Aという動作を続けようとする慣性力がすごく強いようだ。
ふつうは「違和感」としてストップがかかるものがかからない。

さっきのシャツの件で言えば、「シャツを着よう」という行動を起こして、頭のなかはシャツを着ることでいっぱいである。
で、あおのシャツを(たまたま)取ってしまったのだが、頭はシャツを着るというという目的を覚えていることで精一杯でそのシャツがどんなのか注意を払う余裕が無い。
そして、おもむろに着る。
その時点で、「キツい」という自覚はあるのだが、「おかしい」とはどうも思わないのである。
せいぜい「洗濯して縮んだかなー、こんなシャツ持ってたっけかなー、まぁ、いいや」というくらいである。

整理しよう。
ボクの不注意によるミスというのは

「違和感が仕事しない」+「動作をキャンセルできない」+「まぁいいかで適当に済ませる」+「思い込みが激しい(しかも勝手に思いつく)」

という壮絶にどうしようもないものの上にどうしようもないことが重なっているような気がするのだ。

いや、そこまで分析できるなら直せよ、といわれそうだが、分析できてもそれがどうにも止まらないのがADHDがADHDである所存である。

なにかいい方法はないかな、とは思うのだが。

特に深刻なのは「動作をキャンセルできない」か。
一旦始めたら、その「始めたこと」に意識が集中して他の情報が目に入らない。
いや、入っているのだが、頭で処理できないというか。風景としかうつらないというか。

という話をあおにしたら「よくあんた今まで生きてこれたよね」とまで言われた。
同意しなくはないが、こいつだけには言われたくないとは心底思うのではあるのだが。

で、あおは
「つまり、あんたはバックアップをとらずに動いてるシステムなようなもんね」
 という。
「どういうことか?」
と聞くと
「さきのプログラムを動かしてて、突発的に別なプログラムが動くとそっちが動いて先のプログラムが消えちゃう」
というのである。
「あとさ、あんたの頭のなかに「別名保存」がないんだよ」
ともいうのだが、なるほど、納得である。
いや、納得してもしかたがないのだが。

あお「あんたは本当にワープロだね」
ボク「なんで」
あお「書くことしか能がないってよくいうやん、あと保存ができないし、よく消えるし」
ボク「せめてWindows95になりたいです」
あお「MS-DOSからやね」
ボク「そこからかよ!」

さて、どうしたらOSを改良できるのか。
っーか、できるんでしょうかね、ってところで今日はこのくらいで。

なお、この原稿はあおから誤字脱字をチェックしてもらってますが、すさまじいことになっていたことを報告いたします。

NHKでプロポーズしておきながらまだ入籍してません

Eテレビは攻めた番組作りをすることがある。
その一つが、毎週日曜日19時から放送している「バリバラ」だ。

バラエティ×バリアフリーというこれまでの障害者番組の既成概念を打ち破った番組である。

この番組については賞賛もある一方で、激しい批判もある。
ボクはこの番組自体のコンセプトは面白いが、「面白い回もあるがあんまり興味が無いコンテンツもある」というのが正直なところだ。
まぁ、今回は別にバリバラの批評が目的でないので、バリバラの紹介はこれくらいにして、本題にはいろう。

このバリバラだが、ボクとあおは2回出演させていただいた。
一回目は「SHOW-1 虎の穴」という企画で障害ネタの漫才をさせていただいた。

なお、2014年度のSHOW-1に漫才で応募したのだが落選している。
今年はチームを組んで、衣装等々を揃えたうえでチャレンジしたい。
アドバイザー及び小道具スタッフをしていただける方を募集中である。

 二回目は、「バリバカップルGP~愛の料理編」である。

まぁ、あおに料理を作ってもらう企画であったのだが、見事に同時優勝という結果であった。
この記念にもらったのがこのエプロンである。

IMG_20151018_193258

詳しい放送内容および反響はこちらを参考にされたい。


まぁ、その、公共の電波、それも天下のNHKであおにプロポーズしたのである。
これ以上ネタとしておいしいプロポーズもそうそうないと思う。

で、この収録は今年の3月13日に行われたものだ。
今日は10月18日、つまりもうプロポーズして7ヶ月経っている。
 
今はどうか、というとまだあおとは入籍してないのであった。
ダラダラ毎日同じようにだべって過ごしているだけである。

ある人に言わせれば「男子高校生の合宿が延々続いてる感じ」だそうだ。

「プロポーズをしたんだからとっとと籍入れろや!」という声が大音声であちこちから聞こえてきた気がするが、発達障害と結婚というのは結構難しいものなのである。

まず、カネがない。

これは完全にボクの責任なのだが、挙式を出来るだけの金が全く無いのである。
過去にいろいろやらかしまくったことがあり、その後始末に居間でも追われている状態である。
この「やらかしたこと」の中には聴覚障害とADHDの問題も絡んでくるものもあればそうでないものもあるのだが。

ただ、早期にADHDと診断され、それに見合った投薬などをもっと早期にしていれば…と思わなくもない。

また、仕事をしていると言っても給料はまぁ、その、である。障害者年金を足してやっと二人の生活が成り立つ、というくらいである。
当然、貯金をする余裕は今のところなく、挙式をするには本が今の10倍くらい売れれば、というくらいである。

バリバラさんを巻き込んでカネを出させて結婚式を上げるという構想はないでもないのだが。

いや、籍を入れるだけなら無料だ、というのは事実だ。
だが、籍を入れるということはたいへんに面倒なのだ。

あおにとっては「日々何も変わらない」ということが最も精神的に良い状態だ。
そのあおにとって、籍を入れるということは「苗字が変わる」ということだし、「未知のこと」だからものすごく不安になってしまうのだ。

 同棲をするにあたっても、非常に念入りに下準備した。引っ越しについてもそうである。
入籍にあたってもそのように準備したいのだが、いかんせん、やらなければならぬ事務手続きが膨大である。

先送りグセが強いボクと、このような事務手続きを理解できないあおがこの問題を前にするとどうなるか。

どのみち、同棲してるのは変わらないんだし、籍を入れても面倒なことが発生するだけだし、というアレな思考で7ヶ月、プロポーズもジャーマンスープレックスし続けているのである。
 
どこかにワンストップサービスで結婚にかかる事務手続きしてくれる社労士さんとかいませんかね。

あと、実務的なところを言えば、「税金とかどうなるの」という問題もあるのである。
ボクもあおもかなり障害の関係で納税の計算などが非常に複雑になっている。

そのうち、税理士に相談したいと思っているのだが、ボクが試算すると「現在のままのほうが税制的に優遇されるんじゃないか」という結果が出た。
それもまたどうも入籍に踏み込めない理由の一つである。

それにしても、なんというか、いろいろ調べれば調べるほど、障害者の税制度は「障害者が結婚することを前提にしてねぇじゃねぇか」と考えてしまう。
なら、「事実婚でいいかなー」とも思ってしまうのであった。
子供を作る気もないであるし。

で、この件についてあおに聞くと「手続きどうすればいいかわからんねー」ということである。
「別に今の生活で困ってないしな」ということでもあるので、あとはボクの責任感次第なのだろう。

まぁ、焦らずに見守ることをお願いしたい次第である。

身体を楽にするためには頭よりも道具を使え!

先ほど、ネットで買った背筋矯正ベルトが届いた。

185cm、ウエスト92の俺が使える背筋矯正ベルトはそんなに無いのだが、あおが使っている矯正ベルトを最大に伸ばせばなんとか使えるのが判明したので、今の自分にはかなり痛い金で購入した。

痛い金を出してまでなんで、買ったかといえば、あおが劇的に背筋の伸びがよくなり、肩が回るようになったからである。

先日、あおが義妹に紹介頂いたマッサージ師からマッサージを受けた。マッサージ師がボクの彼女は発達障害2の緊張時にマッサージをするという話を読んで何故か「揉んでみたい」という話になってたのである。

あおは整体を受けるのはあまり好きではないようだ。というか、以前整体に行ったら「あ、これ無理ですね。整体ではなく整形外科に行ってくれ」と言われて、整形外科からは「整体に行ってください」とたらいまわしされて、それ以降どうしていいかわからず放置していた、という状態であった。硬いというか、根本的に首の骨のつきかたが普通ではないからしい。何もかにも規格外だなと改めて思う次第。

それはさておき、紹介していただいたマッサージ師にじっくり体をほぐされたあおは体を動かして一言。「すげぇ、こんなに動くんだ!」
普段は手を肩より上に伸ばすことができない。しかし、マッサージを受けたあとには頭上で手首を握れるくらいにほぐされていたのである。
これは凄い、となり継続してマッサージを受けようと思ったのだが、マッサージ師はいつもは東京にいないのでなかなかタイミングが難しい。そこで、マッサージ師より「肩を開くように意識しなさい」とアドバイスを受けた。あおは肩の狭まりが一番ひどく、腰の痛みも肩から来ているということであった。

しかし、あおは「常に肩を開くように意識しない」と言われても「そんなの覚えられているわけないじゃない」というのである。もっともだよな、と「まぁ、ダメなら近い整体にでも通わせるか」と考えていたのだが、数日後にはあおはネットで矯正ベルトを買っていた。「そんな高いのを買うのか」と聞いたのだが、「身体に使うものの金はケチるとろくなことがないからねー」というのである。まぁ、高いと言っても6000円前後なので、ダメならダメでまぁいいかと考えていたのだが、あおが矯正ベルトを着けてから、姿勢が日に日に良くなってきて驚いた。

また、数日に1回はマッサージを続けているが、肩の板のように硬いポイントが減っていた。マッサージを受けてから3週間ほど経つが、今でも腕がちゃんと回るくらいに柔らかいままである。

なら、最初からつけておけという話であるが、人間、メリットを感じないことはしないものである。今回はあおが「身体が柔らかいとはどういうことか」という感覚が芽生え、それを維持しようという意欲が生まれたから買った。逆に言えば、無理につけさせようとしてもモチベーションは維持できなかったであろう。

で、俺も姿勢の悪さについてはあおに負けないくらいひどい。家族や周囲からも姿勢の悪さはしょっちゅう指摘されているのだが、背が高過ぎてねこぜになりがちと言い訳していた。確かに背中を丸めすぎることによる痛みは感じていたので矯正ベルトを買うことは検討していたのだがサイズがない、という問題があった。

今回、あおが買った矯正ベルトはかなり広い範囲をカバーしており、上は180cmにも対応しているもの。ためしにつけたらどうだ、ということで「無理だろう」とつけてみたのだが、意外と使える。そして、背中がきちっと伸びる感覚が思いの外気持よく、先日なんとかお金が入ったこともあり、購入に踏み切った。

で、今、矯正ベルトをつけながらPCを打っているのだが、すでに色々なメリットがあることがわかった。

まず、背筋が伸びるのでPCに異様に顔を近づけないですむ。見た目がいい、とあおはいうのである。また、PC全体を眺めることができるので、いつもより文書を打つスピードが早い気がする。
次に、明らかに肩と背中の負担が少ない。いつもは10分程度で肩や背中が疲れてこってくるのだが、今は30分打ち続けても伸びをしなくてよい。
さらに、いつも顎をつきだした格好でPCを使っているが、今はちゃんと頭を背骨で支えているのか、首も疲れない。さらには息の通りも良いのか、酸欠状態にならないのである
また、血がすーっとまっすぐに頭に入っていくような感じで頭がすっきりするような気もする。
これは大変良い買い物をした、と感激している。

発達障害者は妙に背筋が弱いのか姿勢が悪い人が多いようである。もし、今後も使い続けて姿勢改善が定着したら、また別に記事を書こうと思う次第である。

今回、さらにあおは特殊な靴を買った。

これは足首の関節が弱い子供向けの靴なのだが、あおは足首をひねることが多く、歩くときもふらつきが大きい。足首を固定する靴を前より欲しがっていたのだが、なかなか良い物がなく困っていた。先日、あおが国際福祉機器展に遊びに行った時にこれを見かけて試着してみたのだが値段が安い割にしっかり固定され、デザインも良いということで早速注文した。
まだうちの中でしか履いてないが、「ここまで脱ぎたくないと思った靴は初めてだ!」というくらいに気に入っている。 この靴があおの生活になにか良い影響があれば、これもまた記事を立てたい。

今回、この2つで思ったのは、「便利な道具はとことん使うが良い」ということだ。「身体をこう意識して生活すれば体に良い」とはよくいうが、我々はそんなことはすぐに忘れるくらいアタマが悪いのである。ところが人間とは頭が良い人の発明を使うことができる文化的動物であるので、便利な道具を使うことで体の不調を防げるならどんどん使っていくべきだと再確認したところである。

道具を使うって楽するのはけしからん、という声も大きいが、そもそも人間は道具を使うことで発展してきた動物なのである。そんな事を言う人は、極寒の中、裸で放り出して我々はこたつで温まればよい。

というわけで、次は「人間をダメにするソファー」と「人間をダメにするデスク」が欲しい、とあおに言ったところ、「ふざけんな死ね」と怒られたところで今日は筆を置くことにする。
くらげについて

聴覚障害(2級)とADHD(診断あり)と躁うつ病患者の三重苦ですがなんとか自立して生きてます。 このブログは障害者としていく意味やらライフハックやら時事ニュースを取り扱っていきます。
同じく発達障害の「あお」と同棲中。結婚はまだかと急かされています。
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