世界はことばでできている

〜成人期発達障害&聴覚障害者の日常〜

聴覚障害+成人期発達障害(ADHD)が日々考えていることや、聴覚障害者・発達障害者として生きていくライフハックを書いてます。あと、ニュースやら軍事やらについても飛びつきます。とにかく雑多なブログです。

2016年11月

【お知らせ】サイト移転しました

こんばんわ。くらげです。

このサイトは100回を区切りに、以下のサイトに移転しました。

世界はことばでできている

ご愛読のほど、ありがとうございました。

 

「ペッパーくんに学ぶ発達障害者が感情をコントロールする方法(下)」ってお話

こんばんわ。くらげです。

本日は白菜を死ぬほど食いました。

こんなに白菜を食うのが幸せだと感じたのは人生初ですね。

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昔は白菜より肉!肉!という感じでしたけど、今は「野菜をよりうまくするために肉を煮てスープにコクを出す」みたいな感じにシフトしてます。

大丈夫か、32歳でこんなジジイみたいなことで。

そのうち、野沢菜漬けをお茶請けに日本茶をすすりながらスマホいじるのが日常な今時のジジイよりジジイな生活をしそうな気がします。

あ、あかん。野沢菜漬けが食いたくなってきた。

さて、ペッパーくん「感情生成エンジン」を搭載しており、このエンジンは「感情マップ」をベースにしているというところまでが前回の記事。

感情マップとは、人間の感情が生まれる仕組みを『「見る」「聞く」「触れる」などの「外部情報」を受け取ると脳でそれに応じたホルモンが増減するため』というモデルで表したもの。

ペッパーくんは、各種センサーから受け取った刺激を「好き」「安定」「きもちいい」「不安」「嫌い」「痛い」のどれかに対応する言葉に分類して、そこからマトリクスを作って感情を表現する動きをします。

で、先日はnoteでこんな記事を書きました。
「発達障害者は表情が読めないとはどういうことか」という話ですが、その中で、寺島さんは表情を書くことのプロとして、表情は「受容」「発信」などの6パターンに大別できると言います。

これも「感情→(処理)→表情」にあるも程度のパターン性があることですね。

人間の感情が多彩で不可思議なのはもちろんなのですが、その多彩さも「程度」が過ぎれば残念ながら社会から排除されやすくなる。

しかし、「一般的な感情」は数パターンに大別できて学習可能なら、「とりあえずこのときはこのパターン」と「入力→出力」の自動化もまた可能なのだろう、と。

いや、SST(ソーシャルスキルトレーニング)に感情をどう読むか学ぶための教材はすでにあるんですけど。

ここでボクが念頭に置いておきたいのは、「一般的な感情の入出力」が学ぶことができるものだとしたら、感情が普通と違うタイプの発達障害者も「理解できる言葉」をマトリクスで表現可能なのでは、ということ。

「当たり前のこと」を言葉や数値に置き換えるのはとても難しいものですが、その「難しさ」のズレが発達障害の問題がある。

となれば、感情・感覚などの数値モデル・理論モデルを積極的に学ぶことで、日常的なズレも縮小できるのではないか、と思うわけですが。

今の状況が「感情マップ」のどこにあるのかを言葉にしたり、相手の「動き」から何を言いたいのかを「理屈」で考えるみたいな、そういう理系っぽいところからの障害児支援アプローチがあったらおもろそう、と思いますね。

発達障害研究と人工知能研究って、どっかで結びついてないですかね。

ま、これは今後の調査課題として、とりあえずこの話し終わり。

ではー。

「ペッパーくんに学ぶ発達障害者が感情をコントロールする方法(上)」ってお話

こんばんわ。くらげです。

母親にLINEで「こっちの野菜、今は高くて質がよくない・・・。白菜が食えない・・・。」と愚痴ったら大量の野菜が届きました。

段ボールを開けたらあまりにりっぱな白菜が入っていて、感動のあまり頬ずりをしたらあおが「うわぁ・・・」ってどん引きしてたみたいんですけど、気にしないことにします。

最近、半ばしなびている白菜しか見てなかったから水気たっぷりのぷりぷりした白菜があまりにもいとおしかったんだよう・・・。

明日は豚バラと白菜で鍋を作るぞー。

さて、本題。

最近、公共の場でよく見るようになったロボットがペッパーくんですね。

ペッパーくんとは身長約120cmくらいで、足は出来損ないのマーメードの下半身をぶっとくしたようなやつで、上半身がエヴァンゲリオンに出てくるリリスの仮面をはいだようなデザインのアレなロボットです。

この言い様で分かるように、ヒューマノイドロボットに対するラダイト運動(産業革命期の機械打ち壊し運動)が起きたら真っ先にペッパーくんを狙うと確信しているくらいには苦手です。

全体的なデザインもキモいんですけど、輪をかけて不気味さをだしているのが顔のデザイン。

目がでかくて口が申し訳程度についていて鼻がのっぺりしているっておまえは15年くらい前のノベルゲーのヒロインか。いたる絵か。

あれは二次元だから許されるのであって3次元にしたら文字通り目も当てられないデザインだよねと昔から言われているではないか。

しかもハゲとはどういう了見か。出家でもしたのか。
これはソ○トバンクのトップシークレットであるが、日本一早く額が前進し続けているお方の頭を電子データ化してペッパーくんに移植する計画があり移植した暁に頭に違和感がないようにあのデザインにしたようである。

いや、嘘だけど。

まぁ、デザインが駄目なのは分かっていただけたと思いますが、中身は大変興味深いものがある。

ロボットも用途は様々ですがペッパーくんは「感情認識」を行うことに特化したロボットです。

カメラやマイク、ジャイロ、ソナー、レーザーなどのセンサーを無数に搭載しており、人間とコミュニケーションをとることができます。

そして、その外部情報を「感情生成エンジン」で処理して動作するわけですが、結構生々しい表現で反応するようですね。

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この感情育成エンジンは「きもちいい」「すき」などの「感情マップ」を元に作れており・・・ってところで話が止まりそうにないので、以下次号!

この話は、このnoteとかなり関係があるので、ぜひ。

くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第29回 「ポメラの機能と表情ととく。その心はどっちも意外とシンプルだ!」ってお話


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芋煮とメタデータと「情報参謀読書録」

こんばんわ。くらげです。

本日は芋煮を作りました。

山形県出身なのでどうしてもこの時期には芋煮を作りたくなります・

しかも、先日の母校の文化祭で開かれていたバザーでりっぱな里芋一袋が安く買えたので、いつもは皮を剝いたりするのが面倒で水煮の里芋やゴボウを使ったりするのですが、本日は全部生から作りました。

その結果がこちらになります。

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いつもの芋煮より明らかに味が濃くなっていて、里芋もほくほくねとねとで実に素晴らしい味でした。

ただまぁ、山形で山形の水と山形牛を使った母親の芋煮には勝てませんね。

毎日ご飯を作るようになって2年たちますけど、母の手料理を超えるものはまだ作れないですねぇ。

こういうのを郷愁とでもいうのですかね。

いや、母上俺より元気ですけど。いつまでも長生きしてください。

あ、あと、note書きました。

くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第29回 「ポメラの機能と表情ととく。その心はどっちも意外とシンプルだ!」ってお話


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またポメラですけど、表情って意外と「読みやすい」「学びやすい」と言うこともあるんじゃないかな、ってお話です。

よろしくお願いいたします。

さて、今日はあちこちに行っていたのですが、その合間にキンドルで本を読んでいました。

情報参謀 (講談社現代新書) 小口日出彦

情報参謀 (講談社現代新書)
小口 日出彦
講談社
2016-07-20


ボクにしては珍しく政治に関する本です。

最近は仕事や家事で多忙なのであまり触れていませんが、ツイッターで政治や軍事に関する発言を以前は盛んにしていました。

いや、興味がなくなったわけじゃないんですけど、語れるほどの知識があるわけでもない、という打撃を何度も食らったので最近は封印してます。

ですから、政治に関する本も最近はさほど読んでなかったのですが、この本は何か調べている最中にAmazonおすすめに引っかかってきたんですね。

タイトルと概要でとても惹かれたので、思わずキンドルで即ポチり。そして積ん読しておいて、やっと今日読み終わりました。

どんな本かっていうと、こんな本。

「これが新時代の情報戦だ! 2009年の下野からわずか4年で政権を奪還した自民党。その水面下では、テレビとネットのメタデータを縦横無尽に駆使した政治情勢分析会議が行われていた。1461日間、自民党をデータ分析で導いた人物が初めて明かす、政権奪還の深層に迫る」

結論から言うとインテリジェンスと政治に興味あるならマスト読め。

そうでなくても、くらげが選ぶ「今の時代を生きる主権者ならマスト読め本」暫定ベスト一位になるくらいには面白かったです。

この本に書かれている「情報戦」は、いわゆるマスコミに情報をリークしたり、嘘やデマをまき散らしたり、大衆操作のための喧伝をすることではありません。

それとは全く逆で、「何もしないで世論を知る」と言うことに特化しています。

世論調査と言えば新聞社やテレビ局のアンケートが主だと思いますが、この本で描かれる世論は「メタデータ」で描かれるものです。

メタデータとは「データに付属するデータ」のこと。

たとえば、「くらげ」というデータには「くらげ」と言う個人を表すほかに、「男性」「30代」「東京在住」「聴覚障害者」という付属する情報が無数についているわけです。

よく、無記名アンケートでも何歳で性別は・・・とか回答しますが、あれが「メタデータ」です。

しかし、メタデータで世論を測れるとはどういうことでしょうか?

著者は自民党のメタデータ処理による世論調査のスペシャリストとして野党時代の自民党に協力します。

著者がまず目を付けたのは、テレビの「放送時間」

”私が関与した政治情報分析の現場では、テレビ報道を中心に、日々、政治にかかわるどのような話題がどのように扱われているのかを、リアルタイムで定量的にとらえることができた”

この場合は「何が放送されたか」ではなく「放送時間」というメタデータを集めていて、このメタデータを数学的解析を行い、世論を導き出す手法が使われました。

これだけで世論の何が分かるんだ、と思いますけど、著者のグループは2009年の総選挙で選挙当選者予想を8割の精度で的中させています。

政治的な主張や立候補者の人柄や地盤、地域の特性などは交えずに、純粋にメタデータのみです。

最近の選挙だとネットのメタデータから当選者を予測するのはヤフー選挙とかでも当たり前に使われていますが、そのさきがけとなった事例です。

著者は自民党の支持率を上げるために、テレビにおける自民党の露出時間を確保しようと、みっともなくてもとにかく「目立つ」ことを自民党に進言。

腹をくくった(?)自民党は(著者の進言だけが理由ではないのですが)かっての民主党のように与党の責任を追及する方向にシフトし、その効果は目に見えてメタデータに現れ、それが自民党への支持率の形で反映、ついには政権交代へと結びつきました

この辺の具体的な流れは、是非読んでほしいのですが、

著者は世論に何か訴えるために「国民の意見」を直接聞いてはいません。

ひたすらに定量的に測れる「メタデータ」を集めて数字にして分析することで世論を探っていました。

もちろん、それだけではありませんが、ここに重大な示唆があります。

今の世の中、「普通の生活」がネット上で無数のメタデータがつけられ、収集され、分析されることが行われています。

あなたの意見は、あなたの口より、マウスのワンクリックの方が雄弁に物語っている。

私たちのクリックやつぶやきなど、インターネットで何かちょっとしたことが「広告」や「おすすめ商品」を提示される、というのはもはや当たり前で疑問を抱く人もすくないでしょう。

しかし、それは商用利用だけとは限りません。

著者は現在のインターネットと政治の関係をこう述べています。

”一人一人が受信したり発信したりする情報は小さなものであったとしても、一見政治とは何の関係もないし意識もしていない情報行動だったとしても、その集積が、結局は自分の暮らしに跳ね返ってくる”

ボクはこの部分に、「1986年」のすべてを監視し管理する社会を想起してしまいました。

しかし、1986年と違うのは、私たちは喜んで「ビッグ・ブラザー」にメタデータを差し出していることでしょうか。

もちろん、ボクはこのメタ分析が悪いというのではありません。

国に関する諸々を統計的に調査することは国として昔から重視されてきたことです。

総務省統計局のサイトにいけば「これほどの統計があるのか」と驚かずにはいられないでしょう。

統計に表れる数字は「現象」として扱えますし、現象には良いも悪いもありません。

ですから、メタデータ分析そのものにも善悪の区別はないでしょう。

「情報参謀」で描かれている事実はメタデータを活用することの威力です。

そのメタデータは自分から動くことなく、今ではネットを機械的に収集することで得ることができます。
そして、そのメタデータで政治が動き、政治が動けば国民の動きも変わり、その変化もまたメタデータでとらえることができるーーー。

著者は2013年に自民党政権奪還に伴い、自民党からは離れています。

ですが、自民党がこのとき培ったノウハウは途絶えていないでしょう。

そして、今はもっとスマートに進んでいるのではないでしょうか?

それがどのようなものか、ボクには知るすべはありません。

最後に、この本で最も「怖かった」と頃を引用して、今日のブログの結びとします。

”情報戦では「調べている・知っている」ことを明かして有利なことは何もないからだ”

「ポメラの良いところは文章書くのがスキになるところ」ってお話

こんばんわ。くらげです。

本日は特に面白いことがありませんでした。

なので、あおに「面白いことを言え」といったら「あんたの腹がずっと鳴り響いているのが面白い」と言われました。

ガマガエルかなんかじゃあるまいし。

さて、ポメラをお迎えして早一週間過ぎました。

ボクのポメラへの偏愛ぶりはブログでもお伝えしておりますが、ここ一週間で気づいたポメラの良さをお伝えいたします。

1.辞書として

最近のボクは、昼は外国人スタッフとだべっていることが多いです。

このいきさつについてはまた別に書くとして、主にブギーボードで筆談なのですが、分からない単語、スペルがあやふやな単語はこれまではスマホで調べていました。

しかし、スマホでの検索だとタイムロスがあり、やはり対面の筆談ではできるだけ調べる手間は省きたいので知っている単語のみでのやりとりになりがちでした。

電子辞書を買うことも検討していましたが、ポメラで和英辞書や英和辞書を使ったら処理が速くて感動ものです。

調べたい単語を入力するとリニアに処理されるので相手が書いている間に調べてスペルチェックしておくことができるので、筆談による会話がめっちゃ早くなっています。

これだけでもポメラを買った価値はありました。

2.スマホスタンドとしても便利

ポメラを外で使いまくりたいのですが、ブログ経投稿できるように編集したりするには、さすがにPCが必要になります。

これまでは普段からChromeBookを持ち歩いていたがいい加減重く感じるお年頃になりました。

そういうこともあって、「身軽に生きたいなー」という願望もポメラを買った理由の一つです。

なので、できればChromeBookを持ち歩きたくない。

でも、外で使いこなしたい。

そこで、ポメラにはBluetoothキーボードになる機能があるので、これを活用します。

「無駄機能」と言われることもあるBluetoothキーボードモードですが、それに盛大に異議を唱えたいところです。

スマホとポメラを連携してして、カバーをぱかっと開けて引っかけるじゃろ?

Bluetoothマウスも使えるようにするじゃろ?

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あら、ミニPCのできあがりじゃ。

あとは普通にアプリを使って画像を追加したり装飾したり整えたりして投稿するだけです。

マウスで操作するのは、この状態でタッチパネルを使うとぐらつくからなので少々我慢すればいらないかもしれせんが。

このモードを開発してから、持ち歩くガジェットの重さが半分、作業効率はだいたい3倍くらいになりました。

赤く塗ろうかしら。

3.もちろん文章を打つのにも便利

でも、当たり前ですが、一番便利なのはポメラで文章を書くことです。

本当にストレスなくすらすら打てるので気持ちがよく、おかげでブログもはかどっています。

こればかりは実際にポメラを使ってもらわないと理解してもらえないと思うのですが。

キングジムはレンタル用ポメラを準備しなさいよ。

4.ポメラを買うべきかどうか

ポメラは10人中8人は「いらないガジェット」なのは間違いないです。

ほぼ「文字入力」しかできませんから。

でも、残り二割にとってははまってしまえば人生を変えるくらいのポテンシャルを秘めています。

少なくとも、ボクは文章を書くことが前より遙かに好きになりました。

ポメラの価値は「文章を作ることが楽しくなる」というところにあるのかもしれませんね。

さぁ、あなたもポメラニアンになりませんか?

PS.キングジム公式アカウントさん、RTしてくださいね?
くらげについて

聴覚障害(2級)とADHD(診断あり)と躁うつ病患者の三重苦ですがなんとか自立して生きてます。 このブログは障害者としていく意味やらライフハックやら時事ニュースを取り扱っていきます。
同じく発達障害の「あお」と同棲中。結婚はまだかと急かされています。
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