こんばんわ。くらげです。

本日は芋煮を作りました。

山形県出身なのでどうしてもこの時期には芋煮を作りたくなります・

しかも、先日の母校の文化祭で開かれていたバザーでりっぱな里芋一袋が安く買えたので、いつもは皮を剝いたりするのが面倒で水煮の里芋やゴボウを使ったりするのですが、本日は全部生から作りました。

その結果がこちらになります。

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いつもの芋煮より明らかに味が濃くなっていて、里芋もほくほくねとねとで実に素晴らしい味でした。

ただまぁ、山形で山形の水と山形牛を使った母親の芋煮には勝てませんね。

毎日ご飯を作るようになって2年たちますけど、母の手料理を超えるものはまだ作れないですねぇ。

こういうのを郷愁とでもいうのですかね。

いや、母上俺より元気ですけど。いつまでも長生きしてください。

あ、あと、note書きました。

くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第29回 「ポメラの機能と表情ととく。その心はどっちも意外とシンプルだ!」ってお話


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またポメラですけど、表情って意外と「読みやすい」「学びやすい」と言うこともあるんじゃないかな、ってお話です。

よろしくお願いいたします。

さて、今日はあちこちに行っていたのですが、その合間にキンドルで本を読んでいました。

情報参謀 (講談社現代新書) 小口日出彦

情報参謀 (講談社現代新書)
小口 日出彦
講談社
2016-07-20


ボクにしては珍しく政治に関する本です。

最近は仕事や家事で多忙なのであまり触れていませんが、ツイッターで政治や軍事に関する発言を以前は盛んにしていました。

いや、興味がなくなったわけじゃないんですけど、語れるほどの知識があるわけでもない、という打撃を何度も食らったので最近は封印してます。

ですから、政治に関する本も最近はさほど読んでなかったのですが、この本は何か調べている最中にAmazonおすすめに引っかかってきたんですね。

タイトルと概要でとても惹かれたので、思わずキンドルで即ポチり。そして積ん読しておいて、やっと今日読み終わりました。

どんな本かっていうと、こんな本。

「これが新時代の情報戦だ! 2009年の下野からわずか4年で政権を奪還した自民党。その水面下では、テレビとネットのメタデータを縦横無尽に駆使した政治情勢分析会議が行われていた。1461日間、自民党をデータ分析で導いた人物が初めて明かす、政権奪還の深層に迫る」

結論から言うとインテリジェンスと政治に興味あるならマスト読め。

そうでなくても、くらげが選ぶ「今の時代を生きる主権者ならマスト読め本」暫定ベスト一位になるくらいには面白かったです。

この本に書かれている「情報戦」は、いわゆるマスコミに情報をリークしたり、嘘やデマをまき散らしたり、大衆操作のための喧伝をすることではありません。

それとは全く逆で、「何もしないで世論を知る」と言うことに特化しています。

世論調査と言えば新聞社やテレビ局のアンケートが主だと思いますが、この本で描かれる世論は「メタデータ」で描かれるものです。

メタデータとは「データに付属するデータ」のこと。

たとえば、「くらげ」というデータには「くらげ」と言う個人を表すほかに、「男性」「30代」「東京在住」「聴覚障害者」という付属する情報が無数についているわけです。

よく、無記名アンケートでも何歳で性別は・・・とか回答しますが、あれが「メタデータ」です。

しかし、メタデータで世論を測れるとはどういうことでしょうか?

著者は自民党のメタデータ処理による世論調査のスペシャリストとして野党時代の自民党に協力します。

著者がまず目を付けたのは、テレビの「放送時間」

”私が関与した政治情報分析の現場では、テレビ報道を中心に、日々、政治にかかわるどのような話題がどのように扱われているのかを、リアルタイムで定量的にとらえることができた”

この場合は「何が放送されたか」ではなく「放送時間」というメタデータを集めていて、このメタデータを数学的解析を行い、世論を導き出す手法が使われました。

これだけで世論の何が分かるんだ、と思いますけど、著者のグループは2009年の総選挙で選挙当選者予想を8割の精度で的中させています。

政治的な主張や立候補者の人柄や地盤、地域の特性などは交えずに、純粋にメタデータのみです。

最近の選挙だとネットのメタデータから当選者を予測するのはヤフー選挙とかでも当たり前に使われていますが、そのさきがけとなった事例です。

著者は自民党の支持率を上げるために、テレビにおける自民党の露出時間を確保しようと、みっともなくてもとにかく「目立つ」ことを自民党に進言。

腹をくくった(?)自民党は(著者の進言だけが理由ではないのですが)かっての民主党のように与党の責任を追及する方向にシフトし、その効果は目に見えてメタデータに現れ、それが自民党への支持率の形で反映、ついには政権交代へと結びつきました

この辺の具体的な流れは、是非読んでほしいのですが、

著者は世論に何か訴えるために「国民の意見」を直接聞いてはいません。

ひたすらに定量的に測れる「メタデータ」を集めて数字にして分析することで世論を探っていました。

もちろん、それだけではありませんが、ここに重大な示唆があります。

今の世の中、「普通の生活」がネット上で無数のメタデータがつけられ、収集され、分析されることが行われています。

あなたの意見は、あなたの口より、マウスのワンクリックの方が雄弁に物語っている。

私たちのクリックやつぶやきなど、インターネットで何かちょっとしたことが「広告」や「おすすめ商品」を提示される、というのはもはや当たり前で疑問を抱く人もすくないでしょう。

しかし、それは商用利用だけとは限りません。

著者は現在のインターネットと政治の関係をこう述べています。

”一人一人が受信したり発信したりする情報は小さなものであったとしても、一見政治とは何の関係もないし意識もしていない情報行動だったとしても、その集積が、結局は自分の暮らしに跳ね返ってくる”

ボクはこの部分に、「1986年」のすべてを監視し管理する社会を想起してしまいました。

しかし、1986年と違うのは、私たちは喜んで「ビッグ・ブラザー」にメタデータを差し出していることでしょうか。

もちろん、ボクはこのメタ分析が悪いというのではありません。

国に関する諸々を統計的に調査することは国として昔から重視されてきたことです。

総務省統計局のサイトにいけば「これほどの統計があるのか」と驚かずにはいられないでしょう。

統計に表れる数字は「現象」として扱えますし、現象には良いも悪いもありません。

ですから、メタデータ分析そのものにも善悪の区別はないでしょう。

「情報参謀」で描かれている事実はメタデータを活用することの威力です。

そのメタデータは自分から動くことなく、今ではネットを機械的に収集することで得ることができます。
そして、そのメタデータで政治が動き、政治が動けば国民の動きも変わり、その変化もまたメタデータでとらえることができるーーー。

著者は2013年に自民党政権奪還に伴い、自民党からは離れています。

ですが、自民党がこのとき培ったノウハウは途絶えていないでしょう。

そして、今はもっとスマートに進んでいるのではないでしょうか?

それがどのようなものか、ボクには知るすべはありません。

最後に、この本で最も「怖かった」と頃を引用して、今日のブログの結びとします。

”情報戦では「調べている・知っている」ことを明かして有利なことは何もないからだ”